デニムブームが最高潮に盛り上がっている今シーズン。
いつものコーディネートもデニムを合わせるだけで、今っぽい雰囲気になれます。
とはいえ、大人の女性こそ、どれを選んでどう着ればいいのか、デニムについて悩んでいる人も多そう。
そこでオトナ女性のおしゃれのお悩み解決の達人で、ご自身もユニフォームのように週３以上はデニムを穿くと語る
人気スタイリストの福田麻琴さんにインタビューさせて頂きました。
毎年買い変えなくていい！
ずっと使える５本を選びました
私にとってデニムはいわばユニフォーム。週に数回は必ず穿いています。
スタイリストという職業柄、どんなシーンでもデニムでOK。
撮影にも、打ち合わせにも、週末の公園にも…合わせるもので着分けたら、デニムのコーデは無限大です。
むしろ合わせられないものがないのが魅力。ある意味、デニムがコーディネートを決める上でのベースとなるので、自分に合う１本を選ぶことが大切だと思います。
そんなデニム選びですが、大人になるに従ってどれが自分に合うか分からないという声をよく聞きます。
他にも、デニムって定番アイテムと言われるのに、毎年買い替えなきゃいけないの？という声も。
もちろんデニムにもトレンドがあるのですが、それも巡るもの。
私も仕事柄、THEトレンドなデニムも試しますが、その一方でデニムに限っては10年前、そして今、きっと10年後も使えるベーシックなデニムも絶対にあると思っていて…。
今回は"もう買い替えなくていい！"と宣言しても過言じゃない、サムシングの中からずっと使える５本のデニムの魅力をご紹介します。
きちんと見えのテーパードは
白を選んでとことんきれいめに
長年にわたりブランドの一番人気だというテーパードデニム。ヒップやウエスト周りはゆったり、膝下はスキニーくらい細身の美シルエットで、スタイルアップも確実です。膨張カラーのホワイトデニムも、これなら着膨れする心配なし。ストレッチ入りで穿き心地も抜群。実際に試してみて、テーパードが不動の人気を誇る理由が分かりました。色も形もきれいめないので、カジュアルやデニム自体が苦手という人も是非おすすめしたい一本。私も黒のシンプルニットとツイードジレでモノトーンにまとめたら、よりシックで、よりエレガントな雰囲気に。あえてペタンコ靴とバランスがよく、ブーツインもしやすい、くるぶし丈にカット。丈バランスでも印象が全然違うのも。
DENIM ¥11,550(税込)
TYPE : Tapered
今年っぽさならやっぱりワイド！
何に合わせても今どきコーデに
今年はデニムもワイド人気がかなり高め。私自身も長らくパンツはスキニー派でしたが、気がつけばここ数年でワードローブの大半がワイドに移行。ついにデニムにもワイド旋風が到来したなと思っています。とはいえ、私もデニムでここまで太いのは初めて。穿いてみたら股上も程よく深めで、フィット感、安心感ともにちょうどいい。何を合わせても今っぽいスタイルに仕上がるので、ワイドデニムの魅力に改めて開眼中です。私はモノトーンコーデをすることが多いので、ワイドデニムはブラックを選択。インディゴよりも大人っぽくて、スラックスよりも抜け感があって、いい感じです。お気に入りのブルーシャツにタートルを重ねたスタイルもしっくり。
DENIM ¥11,550(税込)
TYPE : Wide
いつだってスキニー派は
グレーを選べば一気に更新感♡
フランスへの留学時代に、自分のアイデンティティのひとつとなったスキニー。最近はご無沙汰していましたが、穿いてみると驚くほどしっくり。これは本当に穿いてないのかと思うくらい柔らかくて、実はステッチが内側に入っていたり、細く見える工夫が随所に。ふくらはぎが張っているなど、日本人の体型を研究し尽くしたジャパンブランドならではの細やかさに感動しました。今回、ちょっぴり新鮮で、とにかくきれいな色味に惹かれたグレーを選択。どうやら私は今、スキニーをきれいめに穿きたい気分みたい。グレーのツインニットをあわせて、グレーのワントーンコーデで大人っぽく。スニーカーとカゴバッグで抜け感を出したのもポイントです。
DENIM ¥11,550(税込)
TYPE : Skinny
早い人からジワジワ人気に！
最旬フレアでスタイルアップも狙って
レトロブームもあって、ジワジワと人気が高まっているフレアデニム。今回、色々なデニムを試してみましたが、個人的にもフレアが一番新鮮でした。これは膝より高い位置から広がり、センタープレス入りだから脚長効果も絶大。フレアはフレアでも、広がりすぎていないので、誰でも挑戦しやすい。一点投入で即今どきのレトロっぽい雰囲気になるので、一枚あると重宝しそうです。強いて言えば、トップスまでレトロっぽくしすぎるとトゥーマッチになりがち。合わせるものはあくまでベーシックがおすすめです。私は着慣れたボーダーにカゴバッグで。いつものボーダー×デニムコーデが一気に鮮度アップして見えます。
DENIM ¥11,550(税込)
TYPE : Flare
スタイリスト福田麻琴さん ／ Makoto Fukuda
ファッション誌を中心に広告、CM、カタログなど、幅広く活躍する人気スタイリスト。
ファッションだけでなく、ライフスタイルにも抜群のセンスが光り、麻琴さんのプライベートも常に注目の的。
エッセイスト、ブランドのディレクション、コラボ商品開発など、幅広いジャンルでマルチに活動中。
プライベートでは1児の母。
instagram：＠makoto087
YouTube：FUKUDAKE？新著「MY BASIC,MY ICON 10年後も着たい服」（イースト・プレス）も好評。
STAFF
MODEL＆STYLING ／ MAKOTO FUKUDA
PHOTO ／ CHIZUARU
HAIR&MAKE-UP ／ TOMIE
EDIT ／ YUKIKO TSUKADA
Criative Direction ／ Yuki Sugawara (FMJ STUDIO)
ストレートはいつの時代も色褪せることのないベーシックの最高峰。いつだって自信を持って穿くことができます。今回、太めにロールアップした穿き方も新鮮で、あえて折り返したときにくるぶしが見えるくらいの少し短め丈にカット。ブーツやボリュームスニーカーなどには折り返さずにズルっと合わせたり、２WAYで穿けるバランスを吟味しました。ロールアップデニムといえばインディゴが多いイメージですが、淡い水色のカラーで今っぽさも意識。ボーダーに黒ジャケットという、20年前くらいから変わらない私の鉄板コーデも、この淡色＆ロールアップにするだけで気分も一新。